ワクチンの種類と投与間隔について
ワクチンとは
病原体に感染すると、病原体を攻撃するための抗体がつくられます。これを免疫といいますが、これを利用したのがワクチンです。
感染の原因となる病原体(ウイルスや細菌など)の一部を体内に接種することで、あらかじめ病原体に対する免疫をつくり、感染症にかかりにくくしたり、感染しても重症化を抑えてくれます。また、予防接種可能な多くの人が予防接種を受けることで集団免疫を獲得でき、「個人」だけではなく「社会」を守る効果もあると考えられています。
「ワクチン」の語源は牛痘(Variolae vaccinae)です。1798年にエドワード・ジェンナーが、牛痘を人間に接種することによって天然痘を予防できると実証したことに由来しています。
世界には数多くの感染症が存在しますが、ワクチンがあるのは約30種だけです。さらに、ワクチンによって地球上から根絶された感染症は、現時点では天然痘のみです。
ワクチンの種類
ワクチンは、生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、mRNAワクチンに分けられます。
- 生ワクチン
病原体となる細菌やウイルスの毒性を弱めて、毒性や感染力を弱めたものを原材料としています。免疫が低下した人に接種すると、いくら病原性を弱めても、予防するはずの細菌やウイルスによる感染症のような症状が出る場合があります。免疫不全の方は接種することができません。
・注射生ワクチン:麻しん風しん混合、水痘、BCGなど
・経口生ワクチン:ロタウイルスなど
- 不活化ワクチン
病原体となる細菌やウイルスの毒性や感染力をなくしたものを原材料としています。生ワクチンと異なり、免疫が低下した人にも接種が可能です。
・ヒブ(Hib)、肺炎球菌、B型肝炎、インフルエンザ、帯状疱疹(シングリックス)など
3.トキソイド
細菌の出す毒素がの毒性をなくして、免疫を作る働きだけにしたものを原材料にしています。
・破傷風、ジフテリアなど
4.mRNAワクチン
ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を接種します。
・新型コロナウイルス感染症
ワクチンの接種間隔
厚生労働省HPより抜粋
2種類以上のワクチンを接種する場合、注射生ワクチンの接種後に注射生ワクチンを接種する場合は27日(4週間)以上の間隔をあける必要がありますが、ほかのワクチンは投与間隔に制限はありません。
当院では、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種以外は、①緊急性や季節性がないこと②副反応が出た場合にどのワクチンの副反応かわからなくなることを勘案して、念のため1~2週間あけて投与しています。