新型コロナウイルス感染症対策として行っているマスク着用、手指衛生、3蜜回避、移動制限などがインフルエンザウイルスに対しても効果的であったと考えられており、過去2年間インフルエンザウイルスの報告がほとんどありませんでした。
しかし2022-2023シーズンは4月後半から南半球のオーストラリアで流行しているとの報告があります。6月には東京都内の小学校で2年3か月ぶりのインフルエンザによる学級閉鎖が報告されました。
過去2年間インフルエンザの流行がなかったため、社会全体がインフルエンザウイルスに対する集団免疫が低下しており、日本感染症学会によると、2022-2023シーズンはインフルエンザ流行の可能性が高いと注意喚起されています。
インフルエンザワクチン接種により、一定の重症防止効果は期待できます。今後も新型コロナウイルスの流行は続くと思われます。ワクチンで予防できるものは、特別な理由がない限り接種を推奨されています(日本感染症学会)。
ご存じの通り、発熱した場合に対応できる医療機関が少ないのが実情です(診察や検査の場所・導線の確保困難、スタッフの確保困難など、医療機関により様々な理由があります)。このことに関しては私も大変心苦しく感じています。
よって、繰り返しになりますが、ワクチンで予防できる可能性のあるものは接種することをおすすめします。
当院は10月からインフルエンザワクチンの接種を開始予定です。予約開始日は、追ってホームページでご案内いたします。ご希望の方はご利用ください。