大腸カメラ
(下部消化管内視鏡検査)
大腸カメラを受けたことがない方は、どんな検査なのか不安に思っていると思います。過去に大腸カメラを受けて辛い思いをした方は、検査を受けることに対して不安を抱いていると思います。さらに女性は羞恥心から検査を受けることをためらっている方もいます。そのため、火曜日は内視鏡検査のみ女性を対象としています。
大腸カメラは1日がかりの検査で、受ける方にとっては一大イベントです。皆さまに大腸カメラを安心して受けて頂けるよう努めています。心配せずご来院ください。
大腸カメラでは、盲腸から直腸の粘膜を観察することができます。粘膜の凹凸や色調を直接観察でき、必要あれば生検(組織の一部を採取)を行い、ポリープがみつかった場合にはその場で切除します。ポリープのサイズが大きい、がんの可能性がある、出血のリスクが高いと判断した場合は入院対応が可能な医療機関をご紹介させていただきます。
大腸ポリープ切除術
当院では、コールドポリペクトミーを行っています。スネアをかけた後、締め付ける力のみで切除する方法です。
熱が伝わらないため、術後の出血や穿孔のリスクが低いことが特徴です。
便潜血検査で
陽性だったら・・・
便潜血検査を受けたうちの5~10%の方が陽性になります。そのうちの2~3%の方に大腸がんが見つかります。
便潜血検査で陽性であっても、必ずしもあわてる必要はありませんが、実際に大腸がんがみつかることがあるのも事実です。「陽性は1回だけだから大丈夫」「もう1回便検査をうけたい」とおっしゃる方がいます。1回でも陽性だった方は大腸疾患に罹っている可能性があります(そのための便潜血検査です)。
大腸がんだけでなく、大腸がん以外の病気が見つかることもあります。「痔があるから・・・」「生理中だったから・・・」と決めつけず、便潜血検査で陽性といわれたら、必ず大腸カメラを受けることをおすすめします。
便潜血検査で
陰性だったら・・・
進行がんでも10~20%で陰性、早期がんでは50%が陰性というデータがあります。
便の検査で陰性だった方で、症状があったために大腸カメラをしたら大腸がんが見つかったということを、私は何度も経験しています。血便、便が細くなった、お腹の違和感など、気になる症状があれば、便検査で陰性だから大丈夫と決めつけずに、当院にご相談ください。
当院で行う大腸カメラ
Point 1日本消化器内視鏡学会所属の
内視鏡専門医による検査
日本消化器内視鏡学会所属の内視鏡専門医である院長が診察から検査・治療まで担当させていただきます。
Point 2ご希望に応じて鎮静剤・鎮痛剤を使用しております。
鎮静剤・鎮痛剤を使用することで、苦痛も少なく安心して検査を受けて頂けます。特に、以前大腸カメラで辛いおもいをされた方にはおすすめします。
Point 3ご希望に応じて胃カメラと大腸カメラ同時施行も可能です。
仕事で何度も来院できない方、遠方からいらっしゃるからなどそれぞれのご都合があると思います。限りはありますが、ご希望に応じて胃カメラと大腸カメラ同時施行も可能です。ご希望の方は事前に当院スタッフへお申し付けください。
Point 4人数制限はございますが院内で
下剤内服が可能
当日ご自宅で下剤を飲むことに不安な方は、 院内で内服することも可能です。
Point 5大腸カメラの検査着は、
ディスポーザブル(使い捨て)です。
ご安心ください。
当日は検査着(ディスポーザブル)をお渡しいたしますので院内で着替えていただきます。
Point 6富士フィルムの最新内視鏡システムを
使用しております
ELUXEO 7000システム
BLI観察/LCI観察に対応
粘膜表層にある血管や構造をより強調して表示させることができるBLI観察、赤色の部位はより赤く表示し、白っぽい部位はより白く表示させるなど色の拡大や縮小を強調して画像処理することができるLCI観察を当異才することで、炎症や早期がんなどの微細な病変もより容易に発見することができるようになります。
Point 7拡大内視鏡を導入しています。粘膜表層の微細な病変や構造を把握でき、診断に有用です。
光学拡大倍率約145倍を実現
拡大スイッチと縮小スイッチをそれぞれ大きさを変えて配置しており、最大光学拡大倍率約145倍まで拡大観察することができる為、粘膜表層の微細な病変や構造などを把握でき、病気の早期発見・観察を行うことができます。
Point 7内視鏡は日本消化器内視鏡学会の
ガイドラインを尊守して洗浄しています。
当院の大腸カメラ検査の流れ
1検査前診察
- 大腸カメラの1週間以上前に必ず受診してください(診察はWEBまたは電話で予約)。
- 持ち物 健康保険証、お薬手帳(常用薬がある方)、健診結果
- 病歴、常用薬、アレルギーなどを確認し、必要あればほかの検査も行います。
- 当日の流れ、服薬に関してご説明します。
- 下剤をお渡しします。
以下の方は必ず検査前診察の際にお申し出ください。
- 薬のアレルギーがある方
- 心疾患、緑内障、前立腺肥大症、糖尿病、褐色細胞腫のある方
- 抗血栓薬(血をサラサラにする薬)の有無
2検査前日
- 夕食は消化の良いものを20時までに終えてください。
- 水、お茶は飲んでも問題ありません。
- アルコール類は控えてください。
- 21時に下剤(ピコスルファート1本)を水に溶かして内服してください。
2検査当日
- 服薬を指示された薬は、朝6時に内服してください。なお糖尿病治療薬はすべて中止してください。
- 検査の4時間前から腸洗浄液(ニフレックまたはモビプレップ)の内服を開始してください。頑張りましょう。
- 腸洗浄液内服終了後、水であれば飲んでも構いません。
- 腸洗浄液を飲み始めて1時間以上経過しても排便が一度もない、お腹が痛くなってきたなどの症状があればお電話ください。045-971-0260
- 鎮静剤を使う場合は、車、バイク、自転車での来院はできません。
1. 受付
健康保険証、診察券、検査同意書をご提示ください。
2. 待合室
3. ロッカーへご案内
ディスポーザブル(使い捨て)の検査着に着替えて、貴重品をロッカーに預けていただいた後に、プライバシーに配慮した部屋にご案内します。
4. 検査
内視鏡室に移動して大腸カメラを行います。
一般的に20分程度で終了します。
検査後はリカバリールームで60分程度お休みいただきます。
5. 結果説明
6. お会計
お会計がお済になりましたらご帰宅いただけます。
鎮静剤を使用した方はお車や自転車の運転はお控えください。
検査後の注意事項
- ポリープを切除した場合には、3日間、飲酒・運動・入浴(シャワー可)、遠出はできません。
- 検査後2~3日は消化の良いものを召し上がるようにしてください。
- 鎮静剤を使用した場合、その日は車・バイク・自転車の運転ができません。
大腸カメラに関するよくあるQ&A
あらかじめ飲む薬がありますので、一度診察を受けてからの予約になります。
不安な方はお申し付けください。人数制限はございますが、クリニック内で飲むことも可能です。
制限はありますか。
大腸ポリープを取らなかった場合の制限はございません。ただし鎮静剤を使用した場合は、検査日終日、車や自転車の運転はできません。ポリープを切除した場合は、食事、運動、入浴など3日程度の制限があります。
可能です。切除した場合は、食事、運動、入浴など3日程度の制限があります。ただし、入院が必要になる可能性のあるポリープは、入院施設のある医療機関を紹介させていただきます。
胃カメラでも言えることですが、特に大腸カメラは医師の技術の差が顕著です。ご心配であれば、眠くなる薬を使える体制を整えておりますのでご安心ください。
体を締め付けない服装でお越しください。注意を払いますが、濡らしてしまったり、汚してしまう可能性があります。ご希望あれば、使い捨ての検査着(上着)を300円でご提供できます。
よくそのようなお声を伺います。勤務医時代から、開業したら内視鏡だけは女性のみの日を設定しようと考えていました。火曜日に内視鏡を受ける方は女性のみですのでご安心ください
痔の可能性もあります。ほかの疾患の可能性もありえますので、必ず受診してください。必要に応じて大腸カメラを検討します。
便潜血検査は、要は血が出ていないと陽性になりません。陽性でもポリープがないことがある反面、陰性でも大腸がんが発見されることもあります。40歳をすぎたら大腸カメラを一度は受けることをおすすめします。
ポリープができやすい方は、ポリープを切除した翌年に大腸カメラを受けることをおすすめしています。病気によっては、大腸カメラを毎年受ける必要があります。その都度ご相談ください。
よほど遠方からいらっしゃる方以外は、自宅を出るころには、排便するものがなくなっています。心配な方は、当日飲む下剤を院内で内服することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
大腸カメラの費用
大腸カメラ
3割負担 | 6500円前後 |
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1割負担 | 2500円前後 |
大腸ポリープ切除(日帰り手術)
3割負担 | 25,000~32,500円 前後 |
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1割負担 | 8,300~10,500円前後 |
*費用は概算ですので前後します。
*検査前の診察代は含まれていません。診察内容により幅があるため記載しておりません。