胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
胃カメラを受けて辛い思いをした方は、検査を受けることに対して不安を抱いていると思います。
以下に説明いたします。心配せずご来院ください。
胃カメラでは、咽頭(のど)・食道・胃・十二指腸の粘膜を観察することができます。粘膜の凹凸や色調を直接観察でき、必要あれば生検(組織の一部を採取)を行います。ピロリ菌がいる可能性があると判断した場合には、胃カメラ終了後にピロリ菌の検査をさせていただきます(保険適用)。
胃カメラでわかる主な疾患
◦逆流性食道炎◦食道裂肛ヘルニア
◦バレット食道◦食道カンジダ症
◦食道がん
◦慢性胃炎(ピロリ菌感染症含む)
◦胃ポリープ◦胃粘膜下腫瘍
◦胃がん◦胃アニサキス症
◦十二指腸潰瘍 など
以下の方は、
食道がんのリスクがあるので
年に1度は胃カメラを
受けることをおすすめします。
- 喫煙をされている方
- 飲酒量の多い方
- 咽頭がん・喉頭がん・食道がんの
既往がある方 - バレット食道を指摘された方
以下の方は、
胃がんのリスクがあるので
年に1度は胃カメラを
受けることをおすすめします。
- ピロリ菌がいる方
- ピロリ菌を除菌したことがある方
当院で行う胃カメラ
Point 1日本消化器内視鏡学会所属の
内視鏡専門医
日本消化器内視鏡学会所属の内視鏡専門医である院長が診察から検査・治療まで担当させていただきます。
Point 2ご希望に応じて鎮静剤を
使用しております。
鎮静剤を使用することで、苦痛も少なく安心して検査を受けて頂けます。
特に、以前胃カメラで辛い思いをされた方にはおすすめします。
Point 3経口内視鏡でも経鼻内視鏡でも
対応いたします。
経口内視鏡でも経鼻内視鏡でも対応いたします。
ただし、責任を持って検査をさせて頂きたいので、 症状や既往によっては経口内視鏡をおすすめさせて頂きます。
Point 4富士フィルム社最新の内視鏡システム「ELUXEO 7000システム」の導入
「ELUXEO 7000システム」
「ELUXEO 7000システム」が、富士フィルム社の最新の内視鏡システムで、従来の内視鏡のレーザー制御技術をさらに進化させ、粘膜表層の血管や構造を強調するBLI機能や画像の赤色はより赤く、白色はより白く、色の拡大や縮小を調整して表示するLCI機能を搭載し、粘膜構造をより詳しく把握し微細な病変も発見することが可能となってります。従来の内視鏡システムよりもより高度で正確な検査を実現することができます。
高出力4LED光源の観察モード(BLI/LCI)
レーザーなどの複数の光源を組み合わせることや、画像の処理を組み合わせることで、より高精度な内視鏡検査画像を得ることができる、「Multi-LightTechnology」を使用しております。粘膜表面の構造や血管を強調して表示するBLI観察機能や、画像の赤みや白みをより強調して表示する画像処理をおこなうLCI観察機能などを搭載し、より詳しく炎症や腫瘍などの微細な病変も早期発見することができ、精度の高い検査を実現しております。
Point 5内視鏡は日本消化器内視鏡学会の
ガイドラインを尊守して洗浄しています。
当院では、感染対策として院内や医療機器の清潔管理を重視し、安心できる環境を保つようスタッフ一同心がけています。内視鏡検査の器具も、専用の内視鏡洗浄機を用いた洗浄と消毒を行うなど、日本消化器内視鏡学会のガイドラインを遵守して徹底的に洗浄・滅菌・消毒を行っています。また、患者様ごとに洗浄・滅菌・消毒した器具を使うことで安全性を高めています。
経鼻か経口か
経口内視鏡と経鼻内視鏡にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
のどを通過する際の違和感は、鎮静剤を使用することでほぼ解消されます。症状や既往にあったスコープをおすすめしますのでご相談ください。
経鼻 | 経口 | |
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メリット |
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デメリット |
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胃カメラの流れ
1検査前診察
- 胃カメラの前日までに受診してください(診察予約を取った方が待ち時間が少ないですが直接受診でも可)。
- 持ち物 健康保険証、お薬手帳(常用薬がある方)、健診結果
- 病歴、常用薬、アレルギーなどを確認し、必要あればほかの検査も行います。
- 当日の流れ、服薬に関してご説明します。
以下の方は必ず検査前診察の際にお申し出ください。
- キシロカインアレルギーがある方
- そのほか薬のアレルギーがある方
- 心疾患、緑内障、前立腺肥大症、糖尿病、褐色細胞腫のある方
- 抗血栓薬(血をサラサラにする薬)の有無
2検査当日
- 朝食を食べないで来院してください。
- 水分は、水と白湯であれば問題ありません。
- 服薬を指示された薬は、朝6時に内服してください。
- 鎮静剤を使う場合は、車、バイク、自転車での来院はできません。
- 締め付けない楽な服装でご来院ください。
1. 受付
検査の予約時間にお越しください。
健康保険証、診察券、検査同意書をご提示ください。
2. 待合室
受付が完了いたしましたら、順番にお呼びいたしますので待合室でお待ちください。
3. ロッカーへご案内
貴重品などお荷物を預けていただきます。
4.問診・前処置
プライバシーを配慮した場所で看護師による問診を行います。
その後、前処置として、胃の中の泡を消す薬を飲み、のどや鼻の麻酔のスプレーをします。鎮静剤ご希望の方はストレッチャーに移動していただき、点滴を開始いたします。
5. 検査
内視鏡室に移動して胃カメラを行います。
5~10分程度で終了します。内視鏡室に移動して胃カメラを行います。
検査後はリカバリールームにて30分~60分お休みいただきます。
6. 結果説明
お休みいただいた後に、検査結果と検査後の注意事項を説明します。
7. お会計
お会計がお済になりましたらお帰りいただけます。
鎮静剤を使用した方は、お車や自転車の運転を禁止させて頂いております。
公共交通機関をご利用ください。
検査後の注意点
- 飲食は、検査後1時間以上経過してから可能になりますが、むせないか確認してください。
- 組織検査を行った場合は、2時間以上経過してから食事をとってください。
- 検査後、その日は消化の良いものを召し上がるようにしてください。
- 鎮静剤を使用した場合、その日は車・バイク・自転車の運転ができません。
胃カメラに関するよくあるQ&A
保険適用ではないため、自費診療であれば可能です。ただし胃カメラせずに除菌の治療は当院では行っておりません。理由は、ピロリ菌を除菌することが目的ではなく、胃がんや胃十二指腸潰瘍などの病気を予防することが目的だからです。まっとうな診療を心がけておりますのでご理解ください。
食事の有無、混雑状況、症状、持病、服薬内容等によりご希望に添えない場合がございます。
心配です。
ご希望があれば眠くなる薬を使える体制を整えていますし、鼻からの胃カメラも導入していますのでご安心ください。
圧倒的に胃カメラの方をおすすめします。バリウムでは検出できないような病変を胃カメラであれば発見できることはよくあることです。特にご高齢の方はバリウムのリスクの方が胃カメラのリスクより上回る可能性があります。もし不安で迷われているようでしたら、経鼻内視鏡や鎮静剤を使うなどを検討しますのでご相談ください。
それぞれメリットとデメリットがあります。経口内視鏡のメリットは操作性がよい点で、デメリットは経鼻内視鏡と比較するとスコープ径が太い点です。ただしこれは鎮静剤を使用することで解消されます。経鼻内視鏡はその逆です。画像に関しては、最新のスコープを導入しているため経口内視鏡と経鼻内視鏡の差が少なくなっています。差が出るのはスコープの性能以上に医師の経験の差です。車や自転車で来院されたい方、検査後に仕事がある方などは、経鼻内視鏡をおすすめします。ただし、症状、ピロリ菌の有無などによっては、処置が必要なことがありますので経口内視鏡をおすすめする場合もございます。
体を締め付けない、普段着でお越しください。注意を払いますが、濡らしてしまったり、汚してしまう可能性があります。ご希望あれば、250円で使い捨ての検査着(上着)をご提供できます。
答えになっていませんが、万全を期すなら毎年胃カメラを受ければ、病気の早期発見につながります。ただ実際に全員が必要なわけではありません。 確実に言えることは、ピロリ菌がいる方、ピロリ菌を除菌した方は、必ず毎年胃カメラを受けることをおすすめします。ピロリ菌を除菌したから大丈夫とおっしゃる方がいますが、除菌しても胃がんに罹る可能性が3分の1程度になるだけでゼロではありません。もともとピロリ菌がいない方とは違うと考えてください。喫煙する方、飲酒量の多い方は食道がんの リスクが高いため定期的に胃カメラを受けることをおすすめします。
基本的に大人になってピロリ菌に感染することは非常に稀です。
胃カメラの費用
胃カメラ
3割負担 | 5000円前後 |
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1割負担 | 2000円前後 |
胃カメラ+生検(必要と判断した場合)
3割負担 | 9000~13000円前後 |
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1割負担 | 3000~4500円前後 |
*費用は概算ですので前後します。
*検査前の診察代は含まれていません。診察内容により幅があるため記載しておりません。